光に向かう

蒟蒻彩色 光向

典具帖紙てんぐじょうしは、薄さ約0.02〜0.03mmで「世界一薄い和紙」と言われる極薄の紙。光に透かすと楮(こうぞ)の繊維がキラキラと反射してとても綺麗きれいだ。
行灯あんどん、障子しょうじ、提灯ちょうちん…和紙はいつも光のそばにあったと思う。だから太陽や光といったものを描いてみようと思った。和紙と光は相性がいいと思っている。

光に向かう

植物も昆虫も光に向かっていくと思うが、人も同じく「明るい」方向へと向かう。出口の見えない悩みや問題のトンネルの中で、出口から差し込む一筋の光のほうへ。

光に向かう

修行僧は仏の光へと向かう……。この作品は、はっきり言って種田山頭火さんを思って作った。なぜなら私は山頭火さんのファンだからだ。長く続く寂しい道を独り延々と歩いていく……「いつ仏の光の麓にたどり着き、拝むことができるのか……。はっきりとは掴めないけれど、今はただ歩いていくしかないんだ……」そんな雰囲気が滲んで出たらいいな……と思って作った。

コメント

タイトルとURLをコピーしました