和紙とコンニャクは最強!という話

washi to konjac 未分類

こんにゃく糊、なめらかでほぼ透明、糊ではあるが手にベトつくことはない、サラサラとしてそれでいて指や手の平に広げると心地よいなめらかな感触……主張しすぎない爽やかな増粘多糖類、それがグルコマンナンか?

日本人は紙にこんにゃく糊を塗り続けてきた……、誰がどこではじめたことなのか?定かではないが、紙にこんにゃく糊を塗りつけると良いことがある。

konjac nori
こんにゃく糊を和紙に塗る

まず、毛羽立ちが減る、すこしザラザラとした表面もなめらかスベスベとした感触になる。
そして軽い防水性が生まれ汚れがつきにくくなる。
別に水をはじくというわけではないが、こんにゃくの膜があるので紙の繊維にすぐ水が染み込むということはなくなる。水が染み込みにくいということは汚れやホコリも紙につきにくいというわけ。

こんにゃく糊は水に溶けてしまう、だから糊を塗った紙を洗えばせっかくの糊もだんだんと流れ落ちる。
だけれども、こんにゃく糊をあの食べる板コンニャクやシラタキのように固めてしまえば、
水洗いしても溶け出さなくなる、そのように加工された和紙を「強制紙きょうせいし」という。

強制紙きょうせいし
強制紙とは、和紙の表面にこんにゃく糊を塗り、さらに消石灰などのアルカリ処理や熱処理を施すことで、糊の主成分であるグルコマンナンを化学的に不溶化(凝固)させた和紙のこと。この加工を施すことで、水に濡れても糊が溶け出さない高い耐水性と、簡単には破れない強靭な耐久性が生まれる。さらに、この紙を何度も丁寧にもみほぐす「揉み加工」を加えることで、紙特有のゴワつきが取れ、まるで布地のようにしなやかで温かみのある独特の質感へと変化します。

そのこんにゃく糊を固めた紙、強制紙なら、布のように衣服をつくることができるし(紙衣という)、紙のくせに鍋にもなる(紙鍋)、さらには気球をつくって太平洋を越えアメリカにまで飛ばすこともできるのだ。

現代ではドローンで適地を攻撃するが、大東亜戦争中、資源、物資の乏しい我が帝国海軍、陸軍は、和紙とこんにゃくという、ごく身近な「ありもの」で、アメリカに一矢報いてやろうと風船爆弾をつくりアメリカ本土に向け放ったのだ。
ああ我が国に、もっと資源、物資があれば、もう少し確かな兵器も製造できただろうが……と悔しく残念に思うのは私だけではないはずです。

蒟蒻彩色/マンナンカラーリング

というわけで和紙とコンニャク糊の組み合わせは最強!というわけだが、私の蒟蒻彩色という技法は「こんにゃく糊に色をつけて和紙をカラーリングしたら面白くはないか?」という発想から始まった。
そして、こんにゃくは食品なので食用色素をメインに使うことにした。まるで蒟蒻ゼリーのようだが、この着色方法に蒟蒻彩色/マンナンカラーリングという名をつけた。

はじめてのことばかり……、いろいろと試しはじめて、上手くいったりいかなかったり……
いまも試行錯誤の真っ最中なのだが、みなさんに少しでも楽しんでいただけるようなモノを作りたいと挑戦中、どうか生暖かい目で見守ってやってください。

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